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“戦慄のブラジリアンキック”グラウベ・フェイトーザが引退か

公式サイトは7・5『K-1 WORLD MAX 2010 -70kg World Championship Tournament FINAL16 / -63kg Japan Tournament FINAL』一色で、各選手の個別インタビューなどが続々アップされていますが、その中で目を引いたのは「女子注目!! K-1モバイルでイケメン投票実施中☆」というアンケート。確かに-63キロ級にはイケメンが多いですけど、なんかえらい軽いノリだなぁ(^_^;。


うろ憶えですけど、大昔、某雑誌(忘れた)で格闘技に疎い女性を対象にK-1選手(ヘビー級)のイケメンアンケートをやったら、意外にもジャン・クロード(・リビエール)が選ばれたという驚きの結果を思い出しました。


さて、本日は件名の通り、海外サイトで報じられたグラウベ・フェイトーザ引退について記事にしたいと思います。つい先日V3王者レミー・ボンヤスキーの引退報道があったばっかりなのに・・・。




グラウベ・フェイトーザ(Glaube Feitosa/ブラジル)
193センチ/102キロ/空手


グラウベは1994年(20歳頃)に極真空手の世界に入り、僅か1年後には世界トップクラスの実力者となった天才です。しかし同じ時代の同じ国にフランシスコ・フィリォという、もう一人の天才がいたためにナンバーワンになることは出来ませんでした。それでも第6回世界大会8位(1995)、ウェイト制大会重量級準優勝(1997)、第7回世界大会4位(1999)と、90年代に極真日本勢を大いに苦しめたブラジル旋風の一翼を担う活躍を見せました。


これまでK-1のリングで30戦以上戦ってきたグラウベですが、自分が一番印象に残っているのはデビュー戦となった『K-1 DREAM 1998』のマイク・ベルナルド戦でしょうか。この大会はK-1の中で空手代表とキック代表がそれぞれ7人選抜されワンマッチを行うという、世界トーナメントが主軸となった近年ではほとんど見ることが出来ない形式の大会でした。


グラウベのK-1デビュー戦(vs マイク・ベルナルド)

http://www.youtube.com/watch?v=Oaf9ogumuuE


当時ベルナルドは、その強打で絶対王者ピーター・アーツを3連破し、また直前の試合ではWAKO世界タイトルを奪取した実力者。いかに“極真の怪物”と恐れられたグラウベといえども、顔面パンチ有りの慣れないK-1ルールでは分が悪いと思われていました。しかし入場時の緊張ぶりとは裏腹に、グラウベは試合開始直後から自身の代名詞とも言えるブラジリアンキックを連発し、そのうちの一発が右側頭部を掠め、一瞬ベルナルドがガクリと腰を落とすシーンがありました。


あわやグラウベ勝利か!?と興奮しながら固唾を呑んで見たものですが、直後にベルナルドが猛反撃を開始します。グラウベに追撃の余裕を与えず、蹴りの距離を潰し接近戦に持ち込んだベルナルドはパンチの連打で3度のダウンを奪いあっさりとKO勝利。グラウベにK-1ルールにおける現実を見せ付けました。


しかし完敗とはいえベルナルドは当時K-1王者最有力候補の一人。今後この舞台で継続して戦い続ければ必ずトップクラスに喰いこむに違いないと期待したものです。しかしその後もなかなか顔面ルールに適応できず、グラウベの苦闘は続きます。


ベルナルド戦の翌々年(2000年)、満を持して臨んだK-1北中南米地区予選。出場メンバーを見ても抜きん出た選手はおらず、正にグラウベの為の地区予選といっても過言ではない大会でした。しかしグラウベは初戦こそ勝利するものの、準決勝では同じ空手家のトーマス・クチャゼウスキーに完敗。結果を残すことが出来ず、磯部師範らが見守る控え室で、がっくりと肩を落としうなだれる姿が実に印象的でした。その後も黒星が先行し続け、この間にK-1にはミルコ・クロコップ、シリル・アビディ、マーク・ハント、アレクセイ・イグナショフら新世代の実力者が台頭しはじめ、次第にK-1におけるグラウベの影は薄いものとなっていきました。


それでもグラウベは心が折れることなく戦い続け、極真主催の『一撃』などにも積極的に参戦し経験値を積んでいきます。そして転機が訪れたのは2005年のK-1ラスベガス大会でした。準決勝では当時勢いのあったカーター・ウィリアムスを、決勝では打たれ強さには定評のあるゲーリー・グッドリッジを左ハイで立て続けにKOし見事K-1地域トーナメントで初優勝を飾ります。


そしてこの年のグランプリ決勝大会ではリザーバーとして出場。1回戦勝者のアーツが右肋骨骨折により棄権した為に準決勝進出という大チャンスを手に入れます。続く武蔵戦では得意の飛び膝を炸裂させKO勝利し、遂にK-1グランプリ決勝戦の舞台へ。結果はセーム・シュルトに完敗してしまいますが、デビューから8年もの歳月をかけて、ようやくK-1トップファイターの仲間入りを果たしました。


K-1グランプリ準優勝という実績を手にしたグラウベは、続く2006年、2007年と連続して決勝大会に出場するなど安定感が増してきましたが、シュルト、アーツ、ボンヤスキーらK-1王者の壁を超えることはできず、また2008年にはK-1ヘビー級タイトルマッチに挑戦するも、ヘビー級王者バダ・ハリの返り討ちに遭いベルト奪取に失敗してしまいます。そして2008年、2009年の開幕戦ではいずれも新鋭エロール・ジマーマンに敗退するなど再び暗黒時代に突入した感さえありました。


それでもグラウベはまだ37歳、今年も8月に開催される世界最終予選に出場し開幕戦出場を決めてくれるはず。そう勝手に期待していた矢先に、今回のグラウベ引退の噂が海外サイトから流れてきました。


ソース元:FANS OF K-1 「End of career of Glaube Feitosa」
http://www.fansofk1.com/article?aID=3307&Category=1


この記事によるとグラウベは今後引退試合等は行わず、このまま現役を退くとあります。引退理由などは書かれていませんが、もう試合をしないということになると、昨年の開幕戦、つまりジマーマン戦での敗戦がグラウベのK-1ルール最後の試合となります。


前年の開幕戦でもジマーマンに敗れているグラウベは相当な覚悟を持ってこの試合に臨んだはずですが、試合は僅差の判定(0-2)で敗れリベンジに失敗します。この敗戦によほど納得がいかなかったのか「この試合の判定に関しては不満があります。私のチームすべてが不満を持っています。間違った判定ではないかと思います。」と珍しくジャッジに対して否定的なコメントを残しました。


2009年開幕戦(エロール・ジマーマン戦)直後のコメント

http://www.youtube.com/watch?v=KyOTnnZF74M


確かに最終ラウンドでは、得意の左ブラジリアンキックが火を噴きジマーマンは失速、後1ラウンドあれば結果は逆になっていたのではと思わせる内容だっただけに、グラウベにとって序盤の失点は不本意なものだったのでしょう。それにしてもこのグラウベ引退の情報が本当であれば、ボンヤスキーに続きグラウベという名前のあるベテランがまた一人K-1のリングを去ることになります。


個人的な話で恐縮ですが、実はK-1選手の中で最初に記念撮影していただいたのが、他ならぬグラウベ(とニコラス・ペタス)でした。この時のグラウベの紳士的な態度に接し、また同年代ということもあって、以後ミーハーな自分は陰ながら(?)グラウベを応援し続けていました。


またグラウベは空手の技を使い続け、K-1の中でも一際個性的なスタイルを見せてくれた貴重な選手でした。出来ることならあの絶対王者シュルトをもぐらつかせたグラウベのブラジリアンキックをもう一度見たかった!そう嘆かずにはいられない、今回のグラウベ突然の引退報道でした。うーん、残念!


K-1WGP(ヘビー級)選手 | 【2010-06-14(Mon) 00:00:00】 | Trackback:(0) | Comments:(2) | [編集]
コメント
グラウベ残念ですね、このまま表舞台から身を引いたらグラウベらしいという所でしょうか。なんだかんだでブラジリアンキックのファンは多かったようでうれしいです。世界大会で数見に負けたときにフィリョの応援しながら泣き崩れてるグラウベ忘れられません。
2010-06-23 水  12:15:45 |  URL | おー #- [編集]
 
>おーさん
あの華麗な蹴り技でK-1の中でも独特の存在感があったグラウベだけにホント残念でなりません。もう一度あのブラジリアンキックと飛び膝蹴りでKOの山を築いてもらいたかったですね。
2010-06-27 日  10:36:03 |  URL | ひろぽん #- [編集]
 
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